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ウィルソンズ・クリークの戦い

南北戦争が始まったとき、ミズーリ州はこの紛争で「武装中立」を採り、どちらの側にも物資や兵士を送らないことを宣言した。1861年4月20日、脱退主義の暴徒がリバティ武器庫を占領し、州内北軍の心配を増させることになった。中立は5月10日のキャンプ・ジャクソン事件と呼ばれることになる出来事で大きな試練を迎えた。クレイボーン・フォックス・ジャクソン知事は州民兵を招集し、リンデルグラブのセントルイス境界で訓練させた。知事は密かに南軍から大砲を入手し、それを「キャンプ・ジャクソン」と呼ばれる民兵宿営所にこっそり持ち込んだ。ナサニエル・ライアン大尉はこの搬入に気付き、民兵セントルイス武器庫に進むのではないかと心配した。ライアンは北軍の部隊と市民軍で宿営地を囲み、民兵に降伏を強要した。続いて民兵を武器庫まで通りを行軍させるという愚を犯した。群衆が集まり、或る者は怒って行列に圧力を掛けた。野次や押し合いが遂には発砲にまで繋がり多くの者が死んだが、その大半は市民で他に民兵や兵士も含まれていた。1日後、ミズーリ州議会は、北であろうと南であろうと敵と考えられる者の攻撃から州を守るためのミズーリ州兵隊を創設した。知事はその将軍にスターリング・プライスを指名した。

ミズーリ州北軍指揮官ウィリアム・S・ハーニーはミズーリ州が南部に傾斜することを怖れ、5月12日にプライス=ハーニー休戦協定を結び、この紛争におけるミズーリ州の中立を確認した。ジャクソン知事は北軍支持を宣言した。しかし、ハーニーがライアン(将軍に昇進した)に取って代わられ、エイブラハム・リンカーン大統領はミズーリ州の軍隊が北軍に従軍するよう具体的な要求をしてきた。ジャクソンはその北軍支持を引っ込めた。6月12日、ライアンとジャクソンはセントルイスで会談し問題を解決しようとした。この会談はライアンが次のように言って終わった。
「 これは戦争を意味する。1時間以内に私の士官の1人が貴方の元を訪れ、私の戦列から連れ出すだろう。 」

ライアンは州都を抑え、州中でジャクソン、プライスおよびこのときは亡命した州政府を追跡し、6月17日のブーンビルの戦いや7月5日のカーシッジの戦いで小戦闘を行った。この危機の中にあって、2月に脱退を拒否していたミズーリ憲法会議に選ばれていた代議員達が再結集した。7月27日、この会議は知事職が空席であることを宣言し、続いてハミルトン・ローワン・ギャンブルを新しい暫定知事に選出した。

7月13日までに、ライアンの軍隊はスプリングフィールド市に駐屯し、約6,000名の部隊になっていた。その軍隊は第1、第2、第3および第5ミズーリ歩兵連隊、第1アイオワ歩兵連隊、第1および第2カンザス歩兵連隊、正規軍の歩兵と騎兵の数個中隊、および砲兵3個大隊からなっていた。

7月末までに、ミズーリ州兵はスプリングフィールドの南西約75マイル (120 km) に宿営し、南軍のベンジャミン・マカロック准将やアーカンソー民兵のN・バート・ピアス准将によって補強され、ミズーリ州アーカンソー州および南軍の混成部隊となり、総勢は12,000名以上となっていた。この部隊はスプリングフィールド攻撃の作戦を立てたが、ライアンは8月1日に市から出て行き、南軍を急襲しようとした。この軍隊の前衛隊が8月2日ダグスプリングスで小競り合いを演じた。北軍は勝者として現れたが、ライアンは勢力が2対1以上に開いていることを識り、スプリングフィールドまで後退した。このときミズーリ部隊を指揮していたマカロックが追跡した。8月6日までにその部隊はスプリングフィールドの南西10マイル (16 km) のウィルソンズ・クリークに宿営した。

勢力で劣るライアンは北東のローラまで退いて補強し物資を補充しようと考えたが、その前に南軍の追跡を遅らせるためにミズーリ部隊を急襲させようと考えた。北軍の副指揮官フランツ・シーゲル大佐が北軍を2つに分け、マカロック隊を挟み撃ちにするという攻撃的な作戦を立てた。シーゲルは1,200名を率いて側面に回り、ライアンの主力は北から攻撃するというものだった。ライアンはこの作戦に同意し、8月9日の雨の夜に北軍スプリングフィールドを出たが、物資を守り退却を支援するために約1,000名を後に残した。北軍の作戦の成功は急襲する部隊に掛かっていた。マカロックもスプリングフィールド市への急襲を考えたが、雨のためにその作戦を中止した。

1860年国勢調査に拠れば、クリスチャン郡には人口5,491人と奴隷229人、グリーン郡には人口13,186人と奴隷1,668人がいた。

 


 

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